ごあいさつ
今回は小説の紹介です。
講談社 X文庫ホワイトハート 茶柱一号先生「白銀の王と黒き御子」です。
前編は「異世界で僕は愛を知る」、後編は「神狼と僕の永遠を誓う」になります。
発売当初は2か月連続刊行だったようですが、現在はシリーズ3冊目まで発売されています。
初めにお伝えしますが、前編がとても気になる所で次巻となっているので、
可能な方は後編を読める状況にしてから読み始めることをオススメします。
茶柱一号先生の作品は代表作「愛を与える獣達」シリーズでお世話になっており、異世界での溺愛ぶりが素晴らしい作品が特徴となります。
今作も茶柱一号先生らしい作品となっており、大ボリュームでしたが、最後まで楽しむことができました。
ネタばれ等含むことがあります。ご注意ください。
あらすじ
しかし、召還されたロマネーシャ国で求められていたのは金髪碧眼の美女「救国の聖女」だった。
男で黒髪黒眼のコウキは想定外とされ、酷い扱いを受けることになる。
戦乱が終結を迎え、ロマネーシャの敵国バルデュロイに送られる。
バルデュロイでは「豊穣の御子」として獣人王エドガーに抱かれてしまう。
「豊穣の御子」の使命とは・・・。
ケモノ耳×異世界転生=運命の溺愛ラブ!
登場人物
攻め:エドガー
国王 獣人 執着 溺愛
受け:コウキ(森村 光樹)
現代人 健気 不憫 足が不自由 黒髪黒眼
もっと詳しく!
ストーリー
現実度★★★★
甘口度(ハッピー度)★★★★★
辛口度(シリアス度)★★★
現代時代の回想も入りますが、異世界での話が主になります。
国名や種族名など、カタカナでのオリジナル用語もありますが、
難しく考えず読み進めることができます。
序盤苦しい展開もあり、におわせでも苦手な方は注意ですが、
詳細な描写は少ないです。
ただ、辛口度が高ければ高いほど、甘さが際だちます。
最後には甘々展開となるため、安心して読み進められます。
絡みシーン
濃厚度★★
甘口度(ハッピー度)★★★★★
辛口度(シリアス度)★★
ファンタジー要素がたっぷりでストーリが濃厚です。
その分絡みシーンの量は多くはないです。
ただ甘さが伝わり、物足りなさはあまり感じませんでした。
物語が進むにつれ、溺愛度も高まり甘さが上がっていきます。
ただ序盤の苦しい展開もあり、ロマネーシャでの愛のない辛い絡みシーンが回想として語られているシーンがあります。
苦手な方は注意ですが、量としては少ないです。
注意!
獣人 異世界 複数人(回想) 凌辱(回想) 体が不自由 媚薬
以上を含みます。苦手な方は注意お願いします。
ソルトの好きポイント
★異世界で溺愛される健気な御子
茶柱一号先生の特徴である異世界、獣人・ケモノ耳、そして健気な受けっ子です。
異世界に召還され不憫な状況と一言で表すには不憫すぎる目に合うんですが、
それでも優しさをもち、自分の使命を考えていく・・・。
優しすぎる健気なコウキにたまらない気持ちになります。
最初は体から始まる関係ではありますが、大丈夫です。
サブタイトル通り、ちゃんと愛も伴う関係になりますし、とても大切にしてもらえます。
こういう受けっ子には、本当に幸せになってほしい!と思ってしまいます。
そして、そこも安定の溺愛ぶりです。甘々です。
この溺愛ぶりにあぐらをかくことなく、健気なコウキがまた愛しくなります。
★重厚なファンタジー作品、シリーズ化の予感
茶柱一号先生の特徴、重厚なファンタジーが今作品でも健在です。
特殊な設定、聞きなれない単語はあるのですが、
それを気にせず読み進められるます。
ファンタジーが苦手な方は注意ですが、馴染みのある方にはオススメです。
サブキャラも素敵なキャラクターが多く、涙のシーンもあります。
コウキの従者であるリアンも不憫な境遇が語られますが、とても良いキャラクターです。
リアンのお話もスピンオフとして刊行されてますので、この作品がお気に入りになった方は読んでいただいて間違いないです。
そのほかカプリングを感じさせる描写もあります。
あとがきでも先生がおしゃっているとおり、どんどんシリーズ作品が刊行されることを期待してしまいます。
ごあいさつ
今回は、ファンタジーBL小説作品をご紹介させていただきました。
大ボリュームのファンタジー作品であり、マンガでは感じられない満足感が感じられます。
どっぷりとBL世界に没入したい方、ファンタジー作品にも挑戦したい方、
なにより溺愛もの大好きな方は手にとってみてください。