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BLコミックス『悪人の躾け方』ダヨオ レビュー

悪人の躾け方【電子限定特典付】 (onBLUE comics)

ごあいさつ

今回ドラマCD化が決定したとのニュースを受け、発売までに原作を読ませていただこうと、手に取りました。

祥伝社onBLUEコミックス ダヨオ先生の「悪人の躾け方」です。

表紙からも分かるようにダンディーな雰囲気、大人の駆け引きをも見せてくれる作品です。

 

ネタばれ等含むことがあります。ご注意ください。

 

あらすじ

20年バリタチとしてやってきた取締役:雨津木正継。

7年間囲っていた愛人に逃げられ、妻とも離婚。

落ち込んでいる所を雇っている清掃員:針間一郎にいいようにされる。

屈辱で堪らない雨津木はタチへの復帰を心に誓う。

しかし、針間に口説かれ、のしかかられ、受け身の快楽を不覚にも気づかされて・・。

タチ×元タチによるアダルティックラブバトル勃発!

補足ポイント

既刊「ロンリープレイグラウンド」(上下巻)のスピンオフ作品です。

下巻に番外編として「悪人の縛り方」が収録されています。

雨津木と針間の出会い編はそちらをチェックです。

登場人物

攻め:針間一郎

清掃員 年下 26歳 一途 執着 男前 スパダリ

「俺はあんたのことずっと見てた」「なんで俺じゃだめなんですか」

受け:雨津木正継

取締役 年上 45歳 元タチ バツイチ 強気 毒舌 ツンデレ

「俺は抱く側に戻る」「お前は俺といるんだろうが・・」

もっと詳しく!

ストーリー

 現実度★

 甘口度(ハッピー度)★★★

 辛口度(シリアス度)★★

ファンタジー要素は特にないですが、取締役というソルトからは考えられない設定です。

はっきりとした甘さはないですが、お互い相手の腹を探ってみたりとハラハラどきどき感を味わえます。

最後はしっかりハッピーエンドもいただけます。

ビジュアル

表紙と本編では大きく差はないように感じます。

少しクセのある作画ではありますが、そこがまた良く、アダルティックな雰囲気を感じます。

ただ苦手と感じる方は試し読みなどで味見してみることをオススメします。

絡みシーン

 量★★★

 濃厚度★★

 甘口度(ハッピー度)★★★

 辛口度(シリアス度)★★★

 美麗度★★

針間の強引な押せ押せで序盤が進みます。

最初は同意ではないのですが、なんだかんだ雨津木も悪い気はしません。

なので無理やりというよりは、流されているイメージです。

甘口は控えめ、ビター味。辛口も辛くなることはないです。

ハッピーエンドなんですが、どこかアダルティーでおしゃれな感じもあります。

注意!

モブとの絡みあり 受けが攻める描写あり(モブ相手・本番なし)

以上を含みます。苦手な方は注意お願いします。

ソルトの好きポイント

★カワイイを更新する45歳・元タチ

年下の針間にいいようにされ、タチに戻ることを誓いますが、針間を前にすると誓いも崩れ去ります。

アラフォーのはずなんですが、素直になれず天邪鬼ばかりでカワイイ一面が見られます。

何だかんだ針間に弱い所、ほだされる所もまたカワイイです。

赤面シーンも多く、怒りながらも赤面する所は必見です。

お寿司をあんなにエロカワイく食べられるのは雨津木さんだけだと思われます。

過去には愛人を囲うという常識はズレた動向もありましたが、

それも雨津木さんの若かりし頃のことを思えば、カワイイ行動なのかもしれません。

番外編である「SWEET MOMENT」も読ませていただきましたが、

ラストシーンはオススメです。

願わくばソルトも秘書のお姉さんになりたかった。

★年下スパダリはこんなに有能でよいのか

清掃員であるはずの針間ですが、料理に始まり掃除・洗濯と完璧です。

そのほかにもスパダリを存分に発揮します。

なにより一途さ、雨津木さんへの執念ともとれる執着、まさにスパダリです。

番外編である「SWEET MOMENT」でも有能さをこれでもかと発揮しています。

スパダリ好きにはたまらないです。

ごあいさつ

アダルティーさも感じる作品でしたが、テンポも良く一気読みできてしまう作品でした。

今作だけでも読むことはできますが、ぜひ前作「ロンリープレイグラウンド」を読んでから今作を読んでいただけると、より楽しめるのではと思います。

そして、今後発売が決定しているドラマCDを万全の態勢で待機しましょう。