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BLコミックス『パパ×パパ~αとΩで夫夫やってます~』レビュー

パパ×パパ~αとΩで夫夫やってます~【電子特典付き】 (あすかコミックスCL-DX)

パパ×パパ~αとΩで夫夫やってます~ 2【電子特典付き】 (あすかコミックスCL-DX)

ごあいさつ

オメガバース作品であり、夫夫で家族になっていく家族BL作品です。

表紙からも分かる、心温まる作品となっています。

2巻発売のタイミングで1巻から読ませていただきました。

 

ネタばれ等含むことがあります。ご注意ください。

 

あらすじ

Ωでガテン系「こーすけ」とαで小説家の「遥」。

二人の子供「まりん」と「陽介」の4人家族。

よく逆に間違われるくらい、お互いらしくない2人だけど、フツーの仲良し家族。

理不尽なことも大変なこともあるけど、

ただ1人の番に愛情をそそいでもらっているから、頑張れる。

α×Ω 夫夫の家族のたくさんの愛を感じる ハートフルBL!

登場人物

攻め:遥

♯穏やか優しいα ♯メガネ主夫な美人系小説家 ♯雨の日が少し苦手

「君と結婚して よかった」

受け:コースケ

♯男前頑張り屋のΩ ♯黒髪短髪社長で小柄なガテン系 ♯実は可愛いものが大好き

「これからもっと楽しくなるんだ きっと」

もっと詳しく!

ストーリー

 現実度★★★

 甘口度(ハッピー度)★★★★★

 辛口度(シリアス度)★★

オメガバーズ世界ならではの男同士での婚姻や妊娠出産ができます。

とんでも展開はないです。

1巻は14話まで、2巻は15話から20話までとなっており、

特に1巻は短めのお話でハートフルの日常のストーリーが進んでいきます。

2巻では2人の過去のお話なども絡まり、ダークめな展開も少しありますが、

ベースは甘めハッピーな作品です。

心の癒される、心が潤う作品となっています。

ビジュアル

 馴染み度★★★★

 可愛い度★★★

 美麗度★★★★★

読めやすいビジュアル、カワイイよりは美しいよりではありますが、

子供たちはとても可愛いです。

2人の子供たちもビジュアルから内面が読み取れるような動きや表情が特徴的です。

ソルト的には体のラインや構図、キャラクターの動きが読み取りやすい画力の高さを

素人ながらに感じました。

そしてコースケの腰つきに色気を感じます。

2巻では女性キャラクターもストーリーに関わってきますが、

女性キャラクターも美しく魅力的です。

絡みシーン

 量★★

 濃厚度★★★

 甘口度(ハッピー度)★★★★★

 辛口度(シリアス度)★

 美麗度★★★★★

量としては少なめ、特に2巻はストーリー展開のこともあり、より少なめです。

毎回パターンがなく、新鮮味が高く、様々な絡みシーンを堪能できます。

濃厚度も高め、ビジュアルの高さが濃厚度に直結している気もします。

オメガバース特有のΩの発情期に対する悩みなど辛口さもありますが、

ソルト的には気になるほどではなく、読後感が甘さでハッピーな気持ちをもたらしてくれる作品です。

注意!

オメガバース 男性妊娠・出産(詳しい描写はなし) 女性カップ

以上を含みます。苦手な方は注意お願いします。

ソルトの好きポイント

オメガバースならではであり、ふつうで理想のファミリー

夫夫であり、らしくないαとΩ同士ではありますが、

自分たちの過去を思い、2人で2人の子供を育てている。

現実世界でもお手本にしたい家族のようです。

そんな理想と思わせてくれる家族でも、ケンカしたり、衝突したり、

かと思うとお互いの言葉に救われたり。

大なり小なり問題はありますが、2人で家族で支えあっている印象が強い2人です。

どちらかが優位で、どちらかを守ってというより対等な立場の2人なので、

助け合ってという言葉がぴったりなのかと思います。

★αであること、Ωであることの苦悩

ハートフルな1巻では、αであることΩであることも乗り越えて、笑顔で過ごしている印象が強かったです。

2巻では過去の出来事が描かれています。

優秀を求められるα、卑下されるΩ、各々の第二次性により苦悩してく2人が描かれます。

それぞれの苦悩に涙が出てきます。

現在でも特にΩ性には振り回される描写があり、発情期には欲望と自分の気持ちがバラバラになるシーンもあります。

我慢しているコースケが健気であり、辛い気持ちが同調しそうです。

それでも気持ちを汲んで包み込んでくれる遥によって笑顔になります。

逆もしかりであり、素敵な2人だなと思います。

各々の過去は垣間見えましたが、2人の出会いや結婚に至るまでは全く描かれていないので、今後そのあたりが楽しみです。

ごあいさつ

タイトルがポップでほのぼの作品かと思いましたが、

ハートフルの中にある、ジーンとする所も多く、涙なしでは読めない作品です。

仲の良い夫夫であり、甘さも十分です。

最近ドライアイ気味の方、心の潤いを求めている方は是非手に取ってみてください。