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BLコミックス「レトリック」山田ノノノ レビュー

レトリック【電子限定おまけ付き】 (ディアプラス・コミックス)

ごあいさつ

待望の山田ノノノ先生の新刊、大好きなDom/Sub作品です。

新書館シェリプラス 山田ノノノ先生の「レトリック」です。

「Collar me Dom/Subユニバースアンソロジー」に収録されていた作品が連載作品となったことは知っていました。

コミックスになることを心待ちにしておりました。

 

ネタばれ等含むことがあります。ご注意ください。

 

あらすじ

伊達グループの一人息子であり恵まれた人生。

変更点はただ一つ、Subの抑制剤をもらいに月に1度病院に行くこと。

Subであることを隠している伊達御門の前に体調不良の同級生、須藤蓮に病院で遭遇する。

須藤がSubであると思った御門は、Domとしての心得をもって、欲望を軽くさせようと2人でホテルへの駆け込むが・・・。

ポイント!

登場人物

攻め:須藤 蓮

「御門くんがずっと真っ直ぐな御門くんのままだから」

「御門くんが自分自身を許せないなあ俺が何回でも肯定するよ」

Dom いじめられっ子 一途 執着 同級生 美術部

受け:伊達 御門

「すどう すきだ・・・」

「お前といると俺まで感情が忙しくなる」

Sub 御曹司 優等生 生徒会長 同級生 男前

もっと詳しく!

ストーリー

 現実度★★★

 甘口度(ハッピー度)★★★★

 辛口度(シリアス度)★★★

Dom/Sub作品としては、非常にシンプルな設定になっています。

Dom/Sub初心者の方にも理解しやすいと思います。

中盤以降厳しい展開も見られますが、最後は安定のハッピーエンドです。

ビジュアル

 馴染み度★★★

 可愛い度★★★★

 美麗度★★★★

カラーの表紙や連載当初のカラーページが収録されています。

表紙と本編では少し差があるかもしれないので、気になる方は試し読み等使用して確認してください。

いずれにせよ美麗です。

今作の御門が綺麗カワイイので、可愛いも高めにしています。

絡みシーン

 量★★

 濃厚度★★★

 甘口度(ハッピー度)★★★★★

 辛口度(シリアス度)★

 美麗度★★★★

量としては少な目ですが、その中でもきっちり濃厚差を見せつけてくれます。

最初は契約という形で関係が始まりますが、無理やりという印象はないです。

びっくりはしていますが。

甘目好きさんも満足できると思います。

最後にはハッピーエンド、ラブラブっぷりが拝めます。

注意!

Dom/Sub 監禁シーンあり 出血(鼻血少し) 体調不良

潮吹き 前立腺責め 断面図描写

以上を含みます。苦手な方は注意お願いします。

ソルトの好きポイント

★優しく強い男前Sub

伊達グループの御曹司、なんでも揃っている環境ではある。

が、Domであることを求められる。

Subの自分は肯定されない。

そんな状況下でも御門くんは真っ直ぐに優しいです。

体調不良シーンも出てくるんですが、それでも他人を思いやる優しさがあります。

精神面では御門の方が優位であることもあり、男前さも際立ちます。

泣いている須藤をあやしたり、慰めたり、男前な表情を見せたと思ったら、

絡みシーンではトロ顔・泣き顔も見せてくれます。

ソルト的に男前受けが大好物なので、とても満たされました。

今回サプライズ演出として、山田ノノノ先生の既刊「跪いて愛を問う」の悠生と正己が

登場します。

嬉しい人も多いんじゃないかなと思います。

もちろん私は嬉しかったです。

★2人を繋ぐ紫の海

須藤が描く『夜になる1歩手前の紫の海』が、どの時代の2人も引き付けていきます。

出会い・再開のきっかけ、お互いをすきになるきっかけ。

本当の自分の欲望を見つめなおすきっかけ、となっていきます。

別々で眺めていた海を今度は2人で、最終的には入ってしまいますが。

白黒でも海の美しさが良く分かります。

濡れた二人も美しく、心が綺麗になる思いでした。

ごあいさつ

山田ノノノ先生Dom/Sub作品2冊目のコミックスになります。

ゲスト出演もあり、そちらも併せて手にとると、より満足できます。

難しい設定はなく、シンプル設定のDom/Subですが、

Dom/Subの良さを前面に感じる作品でした。

設定に興味のある方、表紙ビジュアルに惹かれた方、どんな人でも

是非手にとっていただきたいです。