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『十二支色恋草子 外伝1』待緒イサミ レビュー

 

ごあいさつ

大人気シリーズの外伝1冊目、ディアプラスコミックスより待緒イサミ先生の「十二支色恋草子 外伝1」です。

元々大好きだった十二支色恋草子シリーズの9月の新刊、外伝シリーズから失礼します。

本編では本当の解決に至らなかった、もうひとつの宮司カップルのお話になっています。

 

ネタばれ等含みますので、ご注意ください。

あらすじ

~十二支色恋草子について~

神様にお仕えする動物”神使”その中でも十二支達は大将と呼ばれる。

神使たちの”お休み処”の宮司はひと月毎に交代で十二支の神使に憑かれ、憑かれている間は十二支の影響を受けてしまう。

神使たちは休憩だけでなく、宮司を頼り訪れる神使も数多く、十二支の神使や猫憑き、そのほかの神使と共に解決していく。

 

~外伝1~

宮司である秀一は鳩の神使の八尋と恋に落ち、番となった。

宮司をやめて今は八尋とひっそりと暮らしていた。

番になって10年、八尋は自分を抱かない秀一に悶々としていて・・・。

登場人物

攻め:秀一

宮司 人嫌い 溺愛 仏頂

受け:八尋

鳩の神使 年上 容姿が幼い ピュア

 

攻め:楠

亥の神使 溺愛

受け:乃木 清忠

神社の宮司 

もっと詳しく!

ストーリー

 定番度★☆☆☆☆

 甘口度★★★★★

 辛口度★☆☆☆☆

特有の設定もあり、十二支や神を扱う設定のため和風ではありますが、ファンタジー色は強いです。

そのため定番度は低めになっています。

それぞれ思いあっているからこそのすれ違いはあれど、糖度は高いです。

人間嫌いの秀一も八尋には甘く、デレデレの溺愛ぶりが終始拝むことができます。

サブで出演の楠×清忠カプも出演は少ないですが、糖度を上げています。

ビジュアル

 馴染み度★★★★☆

 可愛い度★★★★★

 美麗度★★★★☆

可愛いが高めですが、動物や鳥もたくさん描写があり美しさもあります。

好みの別れにくいビジュアルかと思います。

絡みのシーンでも美しさがとても高いです。

絡みシーン

 量★★★☆☆

 濃厚度★★★☆☆

 甘口度★★★★★

 辛口度☆☆☆☆☆

 美しさ度★★★★★

ストーリーにも比重がおいてあり、量としては標準的です。

ただ絡みシーン全編通して糖度MAXです。

辛さは少しもないです。

そこはシリーズ通して変わらないところです。

幸せ感と糖度の相乗効果もあり、美しさもMAXです。

とても幸せを味わえる絡みシーンとなっています。

注意!

人外(外見は人間と変わらないような描写にはなってることが多いですが)

 

以上を含みます。苦手な方は注意お願いします。

ソルトの好きポイント

押せ押せ姿勢の八尋がかわいい

生は長くても容姿や性知識が幼い八尋が、一途な思いで最初から押していきます。

本番は拒否されながらも、諦めず前のめりで押していきます。

積極的なところが、一生懸命で可愛いです。

「またしない理由を探すのか?」というセリフがあるんですが、秀一でなくてもオチてしまいます。

徐々に知識を得ていくのですが、最後には口でコンドームを付けることができたり、恥ずかしいと言ってみたりしています。

成長する八尋も可愛いです。

八尋の最後の手紙には、抑えきれない好奇心の塊が詰め込まれており、ニヤニヤしました。

溺愛すぎてヘタレにな秀一

元々一目ぼれにのような2人、その溺愛ぶりは宮司をやめるまでに至るほどです。

本番を拒否する理由があるのですが、本気になった八尋には到底かなわないです。

やりすぎたとことに落ち込む秀一、

欲に負け全部を入れてしまい慌てる秀一、

コンドーム登場により我を忘れる秀一、

朝八尋が起きれず大八との約束が守れず大八に怒られ謝る秀一、

前作では見れなかった、たくさんの秀一が見れます。

前作ではムッツリさんだったこともあり、ソルト的好感度はそれほど高くなかったのですが、八尋には甘く優しい秀一に好感度が急上昇しました。

楠×清忠のサービスシーン

初期シリーズから登場済みのカップルのお2人が友情出演です。

序盤に登場した2人でストーリーが進むにつれ、着実に関係を進めてきた2人です。

ただ、こんなに絡みシーンがたくさん拝めたのは初めてだと思います。

悪態をつきながらも楠には敵わない清忠、いつでも余裕の表情の楠は健在であり、大人カップルの営みを八尋と共に覗き見できるという、まさにサービス満載です。

ありがとうございます。

表情はあまり変わらない楠ですが、優しさが随所に見られます。

清忠も「イヤよイヤよも好きのうち」をしっかり体現しています。

最初は楠の押しにたじたじになりながら、押し負け流されているという印象もつよかった2人ですが、しっかり番になっていたのに感慨を受けました。

(以前にも何だかんだ仲良しである描写はありましたが。)

こんなに糖度たっぷりの2人が見れて幸せでした。

問題勃発により最後は放置される清忠、少し可哀想な感じもしつつ、清忠らしさが垣間見れました。

最初から最後までサービス全開で、大満足でした。

ごあいさつ

本編では、八尋の悩みが解消されぬままだったので、こちらとしてもモヤモヤした所もありました。

が、見事なハッピーエンドでありました。

人気シリーズの外伝からでしたが、紹介させていただきました。

本編から複数のカプリングが登場します。

中には番までには至らないカプリングもありますが、どのカプリングもどのお話しもハートフルで幸せになるお話が詰まっています。

この機会に、最初のシリーズから一度手に取っていただけたらと思います。

また大好きなシリーズなので、少しづつ紹介できたら嬉しいです。